ネクタイなんか捨ててしまえ

19日、お墓参りに行ってきた。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がある。ここでいう「暑さ」は残暑のことだろう。カーッと肌を刺すような日射しは、真夏の日照そのもので、とても残暑のものとは思えない。

それでも、先月に比べれば気温は下がったのだろう。日陰にいれば暑さはしのげるし、風が吹いてくると涼しく、肌に心地よい。気温が30何度もあった時は風が吹いても涼しいどころかむわっとして却って暑い。風が涼しいのは気温が下がった証左だ。

しかし、子どもの頃は、真夏でもこんな感じだったような気がする。ハワイへ行った時、気温は常時32度くらいだった。グアムへ行った時は30度を切っていた。8月に連日35度を超すなどというのは、亜熱帯なんてものではなく、完全な熱帯である。文化風習も社会インフラも、熱帯であることを前提に作り替えるべきなのだ。

ハワイやグアムでは、ホテルのフロント、レストラン、バスの運転手など、仕事中でフォーマルであるべき場でも、誰もネクタイなんか締めていない。半袖の開襟シャツにゆったりとしたズボン。それでも失礼な印象は全然受けない。ちゃんとフォーマルであると感じる。ネクタイに上着を着なければフォーマルじゃないなどという考え方はどぶに捨ててしまえ。