菅さんが代表でよかった

民主党の代表選は菅さんの圧勝に終わった。その結果にまずはほっとしている。しかしどうにもうさんくささがぬぐえない。

第一に、選挙のあとに代表選をするというのはおかしいのではないか。これで小沢が代表になったら詐欺に遭った気分だ。先の参院選では、結果次第で首相が変わるわけではないが、それでも第一党の、代表が誰かは、民主党に票を入れる・入れないに大きな影響を与えたはずである。

お店の外に若くてきれいなおねーチャンの写真が貼ってあって、それにつられて店に入ったら「あの子今日は休みなのよー」と言われて出てきたのはイモねーチャン、いやイモオバチャンだったりしたらどう思うか。飲み屋なら許されても政治家がそれをしてはいかんのではないか。菅は鳩山の辞任に伴っての任であり、鳩山の任期を引き継ぐから、9月で改めて代表選(遇数年の9月は民主党党首の改選期)……という理屈はわかるけど。

第二に、僕(ら)に選挙権がないのはおかしいのではないか。今回の代表選でテレビその他のメディアで盛んに両陣営が自己アピールをしていたが、いくら話を聞いて、いろいろ思うことがあっても、結局一般国民には選挙権がない。しかし、実質的にこの代表選の結果で日本の総理大臣が決まるのである。それなのに国民が全く口をはさめないって、アリなの?

代表選の選挙方法も疑問だらけである。まず自民党民主党、その他政党ごとに選出方法が異なる。今回は議員票でも菅が小沢を上回ったから文句なしではあるが、大差をつけたのは党員・サポーター票だ。どういう人に選挙権があるのか。一説によれば数千円を払って党員になれば選挙権が得られるとか、日本国籍を持たない人が大量に混じっていたとか。そんな話があるのか。

いろいろと僕の知らない事情があるのだろう。基本的に政治には疎いのだが、それにしてもまったく以てワケのワカラナイ民主党代表選だった。