高速道路の無料化によるメリット

たぶんこんな話はあちこちで言われているのだろうけど、僕としては、高いか安いかというより、「お金を取る」ということ自体がいろいろな無駄や不合理を生んでいて、それがなんだかなあと思っている。

もし料金を徴収しないとなれば、料金所自体が不要になり、ゲートを作る必要はなくなり、そこで昼夜働いている人の人件費はいらなくなる。高い高速料金を正当化する理由として、よく「道路の維持にはお金がかかる」というが、その維持費の中の少なくない割合をこうした費用が占めているのではないか?

料金所がなくなれば、料金所渋滞もなくなる。渋滞が減れば排気ガスの排出も減り、環境への負荷も減る。以前やっていた休日1000円なんかはそういう点では全く意味のない政策だった。たとえ1円でも費用を徴収する以上、料金所は必要になるから。

料金がかからなくなれば、休憩にSAやPAに立ち寄る代わりに、いったん高速を降りて下のコンビニで買い物をしたりファミレスで食事をしたりしてから再び乗る、ということが自由にできるようになるから、インターチェンジ付近の商店街が活性化するかも知れない。そもそも高速道路上にあるガソリンスタンドは高い。レストランも高い上にバリエーションに乏しい。上下を自由に行き来できるようになれば、少しはましになるのではないか。

受益者負担、というけれど、受益者って誰のことなんだろう。道路は物流の要。郵便や宅配便はもちろん、スーパーで購入する野菜だって魚だって、産地からトラックで運ばれてきているわけであって、物流コストが下がれば、自分では自動車に乗らない人だって利益が出るのだから。