「島耕作」、こんなスパイまがいの暗躍物語はどうでもいいから、表の世界で島がどう経営者として手腕を発揮して行くのかをきちんと描いてほしい。コスト削減と品質アップをどのように成し遂げるのか。先日、五洋電機にリストラされた人たちが島の講演を妨害にきて、結局島は正論を吐くばかりで問題を解決しないまま放置したが、それでいいのか。まあ、弘兼にはそこまでは描けないのだろうけど。
「特上カバチ」、父親との和解に持っていったのはうまい。子どもは一人では育てられない。協力できる身内を作らなければ。しかし、もし七海に親がいなかったらどうしたか。ちょっとご都合主義な結末にも感じられた。
「GIANT FKILLING」、相手チームの監督の狼狽ぶりがオカシイ。
「僕はビートルズ」、そうだねライブができないね。
「ルシフェルの右手」、船木の前に転がって行った拳銃はどうなった?
「氷の花」(山本松季)、第57回ちばてつや大賞受賞作。今週のモーニングの最高傑作なのではないか。といいつつ、実は肝心の部分が今一つ理解できないでいるのだが、インカ族は生贄にされることを名誉と思い、憧れていた。インカ族として育てられたトゥタも純粋にそのように考えていた。チャスカはそれはただの死としか考えていなかった。自分とトゥタが同時に生贄になると決まった時、せめてトゥタは生き延びてほしいと思ったため、憎まれ役を買って出て、トゥタを逃がした。……ということか。
けれども、あんな雪の中を、ろくな防寒具もないまま、幼いトゥタが無事に山を降りられる可能性は低いし、仮に降りられても、その後しあわせに生きていかれる保証はない。今度はトゥタがよそ者として迫害されるかも知れない。その上憧れて、一度は手にしたかに思った生贄の地位を奪われたトラウマはその後のトゥタの人生にどのような影響を与えたか。長生きしたからそれでいいというものではないのではないか。あの場合、チャスカが山を降りた方が良かったように思うがどうか。
「ボクラハナカヨシ」、地味にいいねえ。
「主に泣いています」、「タッチ」を知らないので話が通じない。
「ライスショルダー」ボサンのスジに対する愛情が明らかに。
- 作者: なかいま強
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: コミック
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