iPadをどう使うか

27日、AppleからiPadが発表された。

最近(ここ10年くらい)、新しい電子機器を見てもあまり心ときめくことがなくなっていたのだが、久々に興味を感じている。

携帯電話として登場した「ケータイ」は、現在ではすっかり携帯端末(いわゆるPDA)になっている。携帯があればパソコンはいらない、と思っている人は多いだろうし、パソコンを持っていても、いちいち立ち上げるより、携帯で済ませることが多い、という人もいるだろう。

僕も確かに、メールを読んだり、ちょっとWebを見たりするのに携帯を使うこともあるが、自分の結論としては「PDAとしては携帯は使えない」。画面が小さ過ぎる、入力デバイスが貧弱過ぎる、通信速度が遅過ぎる、などが理由である。一方、PDAとしての機能が中心になってしまったため、ある時点から携帯の小型化・軽量化にストップがかかってしまったが、携帯電話としてはもっと小型で軽いものがほしい。そんなわけでiPhoneには食指が動かなかった。

iPadの宣伝動画を見て感じたのは、キーボードも含め、すべてタッチパネル方式にすると、キーボードやマウスのスペースが不要になるため、画面の大きさを犠牲にしなくても相当な小型化ができるんだな、ということだ。

普通のパソコンとたいして変わらない大きさのディスプレイが、指先の動きでくるくるとスクロールされたり、画面が大きくなったりするのは魅力的だ。あのインターフェースに慣れたら、元に戻れないのではないか。

マウスを使い始めて20年余、今ではすっかり慣れてしまったが、そもそも離れたところにあるマウスを操作して、画面上のポインティングデバイス(マウスカーソル)を動かし、目指す場所へ位置させるというのは、負担の大きいやり方だ。パソコンに慣れるまで、マウスカーソルをなかなか思い通りに動かせず、イライラした経験を多くの人が持っているのではないか。画面上の目指す場所をダイレクトに指で指せばいいというタッチパネル方式は、やはり先進的なんだと思う。

問題なのは、現在の僕のメインPCはノートであり、仕事柄もあってこれを毎日持ち歩いていること。ディスプレイは14.1型でe-mobileも持っているから、出先で立ち寄ったドトールでも新幹線の中でもすべての業務が(やろうと思えば)できてしまうわけで、iPadがあると便利だ、という状況が想定できない。ノートとiPadの両方を持ち歩くのは重そうだし。

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