アマギ隊員に会った!

chd2009-12-27


26日、調布アジアンタイペイにて、古谷敏さんの出版記念パーティが開かれ、参加してきた。

もともとひし美ゆり子さんが幹事役だったようで、僕はひし美さんのブログで知ったのだが、発表から既に数日が過ぎていたため、ダメもとで応募したら受け付けていただくことができた。あとで聞いたら71番だったようだ(100名までの募集)。

このようなウルトラ関連イベントに参加するのは初めて。ひし美さんは、2006年12月9日に、川崎市のシネマバー「ザ・グリソムギャング」でのトークイベントで客席から拝見したことがあるだけ。知った人もいないし、隅の方でおとなしく飲んでいよう。くらいの気持ちで出かけて行った。

アジアンタイペイ自体、行くのは初めてだったが、中に入ると、100人を集めるには少々、いやかなり、狭い。もちろん、大勢集めていただいたおかげで自分も参加することができたわけだが、荷物を抱えていると、移動もままならない状態。入口に固まらないで、前の方へどうぞ、の声に従い、とにかく正面に向かって左側の一番前まで出てきた。正面に大きなスクリーンがあって、ウルトラマンのDVDがずっと映し出されていたので、開始までそれを見入る。

17時に開始。古谷さんが登場。背が高くて目を引く。驚いたことに(こう言っては失礼だが)全く年齢を感じさせない、スリムな体躯だ。間違いない、初代マンの古谷さんだ。

まずは古谷さんの挨拶。ひし美さんのブログのコメント欄にも書かれているけど、古谷さんが、「アンヌに声をかけていただいて……本を書け書けって……こんなパーティーまで開いていただいて……アンヌだって今年は大変な年だったのに、そういう時でも他人への親切を忘れない素晴らしい女性で……」と言いながら感極まって涙ぐんでおられた。

古谷さんとひし美さんの友情に、そしてひし美さんへの感謝の気持ちを忘れない古谷さんの人柄に、会場もまた涙ぐむ。

その後、来賓の方の挨拶。著名な方なのであろうが、申し訳ないが僕は名前を知らない人だった。ちなみに、森次晃嗣さん、毒蝮三太夫さん、桜井浩子さん、黒部進さん、二瓶正也さんらはいらしていなかった。

僕は、古谷さんにぜひともお伝えしたいことがあった。が、これだけ(関係者を含めて約120名)集まっていると、口を利くチャンスもないだろうな……

30分か40分くら経ったところで、ひし美さんが、「今日いらした方で、古谷さんにひとこと言いたい、という方はいらっしゃいませんか?」と会場に声をかけてくれた。今だ、と思い、ハイっと手を挙げる。「お名前は?」「CHARADEです(本当は本名を名乗ったが)」「はいCHARADEさん、どうぞ」と前へ出る。100人以上を前にして喋る機会はないでもないが、自分が望まれているわけではない、名前も知られていない状況で喋るのは初めてだ。僕はだいたい以下のようなことを話した。

僕はウルトラマンウルトラセブンをリアルで見た世代です。特にウルトラセブンが好きで、ウルトラシリーズの最高傑作だと思っています。ウルトラセブンの、ウルトラ警備隊の隊員は、みなさん個性的で魅力的な人ばかりですが、自分はアマギ隊員が憧れで、アマギ隊員になりたいと思っていました。今、自分はコンピュータのエンジニアを職業にしていますが、この職業を選んだのは、アマギ隊員になりたかったからです。なんとかかんとか一人前にやっていますが、それはアマギ隊員が導いてくれたからです。

平成ウルトラセブンのウルトラ警備隊には、アマギ隊員のDNAを受け継いだ、ミズノ隊員という人がいますが、悪いけど僕はミズノ隊員と同じことはできます。でも、アマギ隊員の真似は今でもとてもできません。自分はこれからもアマギ隊員を目指していくと思います。

古谷さんは、この本の中でも、先ほどのご挨拶でも、いろんな方のおかげで今の自分があると感謝されていまして、それは古谷さんのお人柄だと思いますけど、その古谷さんのアマギ隊員によって人生を導かれた人もいるんだと。自分は、アマギ隊員に感謝の気持ちを伝えたいです。

アマギ隊員、まさに、命の恩人です。ありがとう。

最後の「アマギ隊員、まさに、命の恩人です。ありがとう」というのは、第11話「魔の山へ飛べ」で、ワイルド星人によって命を吸い取られたダンに対して、アマギがその命の素を再度身体に定着させるという方法を(わずかな時間で)編み出し、ダンを生き返らせる。その時、ダンがアマギに言うセリフである。その時のひし美さんの表情で、あ、わかってくれたな、と思った。

そうしたら古谷さんがニコニコ笑いながら、手を差し出してくれた。両手で握手した。感極まって、自分も涙ぐんでしまった。

しかし、誰も言ってくれなかったから自分で書くけど、即興にしてはうまくまとめたよな!?(笑)

写真はカラータイマーをつけた古谷さんだ。