なぜホワイトが好きかというと、理由はいろいろ挙げられるが、他のビートルズのアルバムと比較して、「嫌いな曲が一曲もない」ということがいえる。
ビートルズは、どのアルバムも名曲揃いだという言い方もできるが、少なくとも個人的な好みでいえば、名盤だと思われるアルバムにも気に入らない曲はある。「ラバー・ソウル」なら "The Word" がそうだし、「リボルバー」なら "Got To Get You Into My Life" がそう。「アビー・ロード」なら……
しかし、「ホワイト・アルバム」は二枚組でこれだけ多くの曲が盛り込まれていて、中には習作としか思えないような作品もあるにも関わらず、気に入らない曲、退屈な曲が一曲もないのだ。別に名曲揃いというつもりもないのだけど。
アルバム4面、30曲が組曲みたいに、ひとつの大きな流れを作っているから、その部分部分をいいの悪いの言っても始まらない、という気にさせられる、ということなのかも知れない。
過去記事
- 不思議な郷愁を覚える「ザ・ビートルズ」 (2009/10/12)
- ホワイト・アルバムの歌詞(2009/10/14)