ゴールデンイーグルスの曲がり角

5月31日、vs1カープ、先発岩隈は4回を投げて被安打5、5失点(自責点4)で降板。チームは6回から4点を取り返したが及ばず、5-4で敗戦。岩隈は2連敗。防御率も2.70に。

6月1日、vsカープ、長谷部は6回2/3を投げて被安打7、2失点(自責点2)と踏ん張ったが、味方が1点も取れず、2-0で敗戦。ゴールデンイーグルスは今季初の3連敗。

6月3日、vsタイガース、田中は5回を終えてノー・ヒットに抑え、完投・完封はもちろん、ノー・ヒッターもあるかも? とすら思わせる出来だったが、8回、桧山の三塁打をきっかけに4連打を浴びて3点を取られ、敗戦。今季初黒星で防御率は1.23になり、2位に(1位はダルビッシュ)。チーム成績はリーグ3位、交流戦のみでは最下位に転落。

4月、5月と好調だったゴールデンイーグルスだが、ここへきて調子が落ちている。また持ち直すのか、このままずるずるいって「終わってみれば指定席」なのか。

WBCでも活躍した岩隈に昨年と同じ成績を期待するのは無理がある。田中が今季初黒星といっても、決勝点となった狩野の三塁打は、あれは鉄平が取ってやらないといけない。それに、信頼できるリリーバーがいないから、序盤で大量得点がもらえない限り、完投しないと勝てない……という思いが、余計な力みを生んでしまうのではないか。そもそも、岩隈・田中に続く投手がいないから、この二人で負けると簡単に連敗してしまう。

中村紀の加入があったとはいえ、投手・野手ともあまりにも層が薄い。その中村も、打率0.236、本塁打1……では牽引者にはなり得ない。コミッショナーは、ジャイアンツの高橋由、小笠原、ラミレス、イ・スンヨプのうち誰かを一年間レンタルさせるよう強制すべきだろう。