現役最年長野球選手の書いた本

書店で目について、あれ、いつこんな本を書いたんだろう? と手に取ると、どちらも2009年3月発売。2冊ともこのシーズンオフに書いたものらしい。

プロの、流行作家なんかだと、このくらいの厚さの本はあっという間に書いてしまうのかも知れないけど、素人が本を一冊書くのは大変だろう。まして2冊ともなると、よくそんな暇があったなあと思う。さては昨年(シーズン中)、二軍でトレーニングといいながら、執筆に精を出していた?(笑)

2冊続けて(しかも異なる出版社から)本を出しながら、内容にほとんど重複がないのは見事。工藤ならではの健康法や投球術、プロの心得などが記されており、かなり興味深い。

が、それより興味深いのは、工藤もついに、自分がこれまで培ってきたものを形として残したい、誰かに伝えたい、という心境になったのか、ということだ。彼も年を取ったのだ。

現役力 (PHP新書)

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47番の投球論 (ベスト新書)

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