岡島初勝利

3日、岡島がメジャー初勝利を挙げた。

首位を独走するレッドソックスの5人の中継ぎ投手の中では一番遅い勝ち星になるんだとか。これだけチームの勝利に貢献していてチーム1、2を争う防御率と登板数を考えると、ちょっと意外な感じだけど、

こういうトーンの記事を他でも見たけど、話は逆だ。岡島がこれまで勝ち星がなかったのは、中継ぎ投手陣の中で最も信頼されていたから。序盤・中盤でリードした試合は、せっかくリードしたのだからこのまま勝ちたい。しかし、まだ一波乱あるかも知れない。ここをカチッと押さえて終盤につなげば、クローザーを出して勝ちを拾える可能性はぐんと高まる。こうした状況で投げる選手のことをセットアッパーというが、岡島はチーム随一のセットアッパーだ。

勝ち星がないのは、リードした試合(落としたくない試合)にのみ登板しているから。負けがないのは、打たれて逆転されたことがないから。未勝利は、むしろ勲章だったのだ。

しかし3日の試合では、1点ビハインドの場面で登板。恐らく、監督はこの時点でリードされてはいるが、この試合は是が非でも勝ちたかったのだろう。だから岡島を投入した。一方、岡島が出てきたことで、チーム全体が「この試合は負けられない」と思ったのではないか。それが逆転劇につながったとも考えられる。