朝刊では「連続試合安打更新24」と見出しになっていたのだが、これは単にイチローが自己記録を更新したに過ぎない(なお、このダイアリを書いている時点では25試合連続となった)。
日本のプロ野球における連続試合安打の記録は、
1 | 33試合 | 高橋 慶彦 | 1979年 |
2 | 32試合 | 長池 徳士 | 1971年 |
3 | 31試合 | 野口 二郎 | 1946年 |
4 | 30試合 | 張本 勲 | 1976年 |
4 | 30試合 | 福本 豊 | 1977年 |
であり、24〜25試合ではベスト10にも入らない。メジャーではジョー・ディマジオの56試合(1941年)であって、足元にも及ばない。つまり、現在のイチローの連続試合安打は、大騒ぎするような記録ではないってことだ。
もっとも、イチローは1994年、つまり210安打を打ってイチロー旋風を巻き起こした年だが、この年、ノーヒットの試合を一試合挟んで、18試合−23試合−12試合−23試合の連続ヒットを記録している。しかも、20試合以上の連続ヒットを複数回記録しているのも(日本プロ野球界では)イチローだけ。
70年代には4人も記録した30試合以上の連続ヒットだが、それ以来30年近くも誰一人記録していないのはさびしい。イチローが今回連続試合数を延ばしても、もちろんNPBの記録にはならない。青木、頑張れ!