無人探索機が月に衝突するという報に接した。役目を終えた探索機を地球まで回収すると膨大な費用がかかり、いつまでも飛ばしておくと他の人工衛星等の邪魔になるということで、意図的にぶつけたのだそうである。
- [無人月探査機]月南半球に衝突させる実験に成功 欧州機関(毎日新聞、2006/09/03)
- 欧州の探査機、月面に衝突=観測任務終える(時事通信、2006/09/03)
これがうまくいったため、今後とも無人探索機は最終的には月にぶつけることになるらしいが、これって、ゴミを月面に投棄しているということではないのか。それは、アポロの時代から月面に置きっぱなしにしてきたものはいろいろとあるのだろうが、こうしたことが平気でできる神経というのが不思議だ。
そもそも、月に勝手に「直径3〜10m、深さ1mの穴」なんかを開けて許されるのだろうか。月が地球の管轄化の天体だと断じてよいかどうかは、かなり議論の余地がある。月に生命体がいないから地球人の勝手にしてよい、ということにはならないと思うのだが。
せっかく冥王星の件で宇宙に新たなロマンを感じ始めていた矢先なのに。