コメント欄の運営

結局のところ、「誠意をもって対応する」以外にはないのだろうとは思うが、それ以前に、コメント欄の運営には相応の力量が必要とされる、ということが認知されていない点が問題だと思う。

何処の誰だかわからない第三者の書くことをコントロールしようというのだから、それなりの資質にめぐまれ、経験を積んだ人が、精力を注ぎ込まなければうまくいくわけがない。世間の大方のブログで大きな問題が起きていないのは、注目度が低いからに過ぎない。

以前、「MLオーナー 初歩の初歩」と題して「MLの運営は簡単か」という文章を書いたことがある。ここでの対象はML(メーリングリスト)だが、掲示板でも、ブログのコメント欄でも同じことである。

元のニュース記事(「新連載:ネット危険地帯 ブログ「双方向性」の罠──コメント欄に注意!」、NIKKEI NET、2006/04/28)の結論部分にもあるが、自信と覚悟がないなら、「双方向性」などという言葉に惑わされず、コメント(やトラックバック)の機能は閉じる方が賢明であろう。