読書

ラジコンのプロの山本昌弘が本を書いた

山本昌、「133キロの怪速球」(ベースボール・マガジン社新書) 現役選手にしても、元選手にしても、本を書こうなどという人は、そうそうたる実績の持ち主であって、それを自他ともに認める、つまり、本人自身が「自分は(超)一流選手である」という前提で…

ストップウォッチを持って球場に行こう

小関順二、「野球力」(講談社+α新書) スポーツライターの小関がいつもストップウォッチを持っていて、打ったバッターランナーが一塁に行くまでの時間を計っているのは知っていたが、彼が書いた本をまともに読むのは初めて。ちょっと目から鱗が落ちる思い…

意外なじゃじゃ馬、青田昇

青田昇、「サムライ達のプロ野球」(文春文庫) プロ野球のOBの書いた本には、通常、多くを期待しない。自分の知らない(選手ならではの)エピソードがいくつかわかればそれで十分、と思っている。この本もそういうつもりで手に取った。青田がどういう選手で…

はっきりとものの言える元プロ野球選手

豊田泰光、「プロ野球を殺すのはだれだ」(ベースボール・マガジン社新書) 元プロ野球選手で、豊田泰光ほどはっきりとものの言える人は珍しい。ある程度の実績がないと発言力がなく、ある程度の実績のある人は、コーチや監督の仕事に色気があって、周囲に敵…

まっとうなジャーナリストの書いた本

二宮清純、「プロ野球の一流たち」(講談社現代新書) 二宮清純は、数少ない、「まっとうなスポーツ・ジャーナリスト」だと思っている。不思議なことに、正論をちゃんと言える人は少ない。だから僕は、スポーツ界にジャーナリズムはない、などと言いたくなる…

現役最年長野球選手の書いた本

工藤公康、「現役力」(PHP新書) 工藤公康、「47番の投球論」(ベスト新書) 書店で目について、あれ、いつこんな本を書いたんだろう? と手に取ると、どちらも2009年3月発売。2冊ともこのシーズンオフに書いたものらしい。プロの、流行作家なんかだと、こ…

WBC全日本の4番打者

書店で野村克也の「あぁ、監督」という本が目についたので買って読んでみた。野村は非常によく本を書く。一文字一文字自分で原稿を書いているのか、ゴーストライターみたいな協力スタッフがいるのか定かではないが、それにしたって一冊書くにはかなりの時間…

野村マジックのすべて

野村克也著、「野村再生工場」 野村克也の本を見ると、つい買ってしまう。帯に「野村マジックのすべてを初公開」とあるが、南海の監督時代に山内と福士、江本、江夏を育てた事例など、30年前から繰り返し出てくる話。もっとも、楽天をどのように率いているか…

中西太さん、アンタは偉い!

中西太著、「西鉄ライオンズ 最強の哲学」(ベースボール・マガジン社新書)を購入。本旨とは別に、とても感激した一節がある。それは1981年の事件……エモやんの「ベンチがアホやから」事件、といっても若い人にはピンとこないかも知れないが、江本孟紀が阪神…

小説「さまよえる脳髄」

昨日DVDで見た映画の原作を引っ張り出して読んでみた。この小説、読んでいるはずなのだが、こうして再読してみても、印象がない。逢坂剛を読むようになったのはそんな昔ではなく、ここ3〜4年以内のはずなのだが、我ながら見事な記憶力だ。定年退職したら、こ…

台所道具に関する教養的、実践的知識の宝庫

吉田 揚子(取材・文)、佐野 絵里子(絵)「普段に生かす にほんの台所道具」(技術評論社) 普段に生かす にほんの台所道具作者: 吉田揚子,A5,佐野絵里子出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2007/10/06メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリッ…

古本の処分

段ボール二箱分ほど書籍を処分した。本を手放すのはいつでも断腸の思いなのだが、今回は思い切って、ディドロ著「ダランベールの夢」、ポアンカレ著「科学と仮説」、エンゲルス著「家族、私有財産および国家の起源」「フォイエルバッハ論」、レーニン著「帝…

好きな作家と筒井康隆

「好きな作家は?」と聞かれた時には(琥珀色の戯言、2007/03/17) 上記の記事を読んで思い出したことがある。1984年のことだから23年ほど前になるが、新潮文庫が「筒井康隆の本」というフェアを行なったことがある。その時のリーフレットに書かれていた糸井…

カテゴリー分け

「読書」というカテゴリーがない。作ろうかなあとも思うのだが、それほどの量があるわけでもないのに、これ以上カテゴリーを増やすのもなあという声が勝ったので、当面は(永遠かも知れないが)miscでいくことにする。あ、miscというのは「その他」という意…

午後の恐竜

飽きっぽい(日記、2005/09/23) 本を読んで怖くなる、という経験があまりないが、一度だけ、背中がぞくっとして、しばらく身体の震えがとまらないような経験をしたことがある。それは星新一の「午後の恐竜」だ。読んだのは中学生の時だったと思う。ある日突…

Book baton

親愛なるkimuchimilkさんからバトンが回ってきました。kimuchimilkさんからはもっと前に振られたお題があって、気になっているのですが、取り敢えずこちらを先にやります。 持っている本の冊数 数えたことがない。2000か3000か。 今読みかけの本 or 読もうと…